GarageBand - チュートリアル6:音楽をアレンジする/編集する

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リージョンをトランスポーズする

Â

リージョンのタイミングを補正する

Â

エディタでリージョンを再生する

Â

リージョンのスピードを変更する

Â

リアル音源リージョンのチューニングを補正する

Â

リアル音源リージョンの元のテンポを保持するよう設定する

Â

タイムライングリッドを使って、リージョンを小節、ビートなどの時間単位にスナップする

Â

オーディオファイルと

MIDI

ファイルを読み込む

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82

8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

アレンジ作業の基本

トラックにミュージックを録音するたびに、録音した音楽を含んだリージョンがその音源のト

ラックに作成されます。タイムライン上にループをドラッグすると、ループからリージョンが作

成されます。分割やトランスポーズなど、リージョンに変更を行っても、元の録音またはループ

自体には変更は加えられません。

リージョンは、そのタイプによって異なる色でタイムラインに表示されます:

Â

紫色−録音からのリアル音源リージョン

Â

青色−ループから作成したリアル音源リージョン

Â

オレンジ色−読み込んだオーディオファイルから作成したリージョン

Â

緑色−録音およびループから作成されたソフトウェア音源リージョン

リージョンはプロジェクトを構成する単位です。リージョンをタイムラインでアレンジすること

によって、プロジェクトの進行と形式を作成していくことになります。タイムラインでリージョ

ンをアレンジする場合には、リージョンのコピー/ペースト、移動/サイズ変更/ループ/トラ

ンスポーズ、分割/結合といった作業を行うことができます。ほとんどのケースでは、リージョ

ンのタイプが異なってもその編集方法は共通しています。異なる編集方法をとらなければならな

い場合もありますが、そうした例外的なケースについては以下のセクションの中で説明します。

リージョンを選択する

リージョンを変更するには、まずタイムラインでリージョンを選択する必要があります。

リージョンを選択するには:

Â

特定のリージョンを選択する場合は、そのリージョンをクリックします。

複数のリージョンを選択するには、以下のいずれかの操作を行います:

Â

Shift

キーを押しながらリージョンをクリックします。

Â

最初のリージョンの前のポイントから最後のリージョンの後のポイントまでドラッグして、間

にあるすべてのリージョンを選択します。

選択されたリージョンは、タイムラインでハイライト表示されます。

参考:リージョンを選択してループやサイズ変更などといった別の操作を行うときには、必要に

応じてリージョンを拡大して選択しやすい大きさにしてください。

リージョンをカット、コピー、ペーストするときには、

Mac OS

の標準のメニューコマンドまた

はキーボードショートカットを使用できます。

リージョンをカットするには:

Â

リージョンを選択し、「編集」>「カット」と選択します。

リージョンをコピーするときには、以下のいずれかの操作を行います:

Â

リージョンを選択し、「編集」>「コピー」と選択します。

Â

Option

キーを押しながらリージョンをドラッグします。

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8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

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リージョンをペーストするには:

Â

タイムラインでリージョンを開始するポイントに再生ヘッドを移動して、

「編集」>「ペース

ト」と選択します。

リージョンをペーストすると、ペーストしたリージョンの末尾に再生ヘッドが移動します。その

リージョンのコピーをさらにペーストしていくと、タイムラインで前のリージョンが終了するポ

イントから各リージョンが開始するようになります。

リージョンを移動する

タイムライン上の新しいポイントにリージョンをドラッグすることによって、リージョンを移動

できます。リージョンをそのリージョンと同じタイプの別のトラックに移動することもできま

す。

(リアル音源リージョンはリアル音源トラックにしか移動できず、ソフトウェア音源リージョ

ンはソフトウェア音源トラックにしか移動できません)。

リージョンを移動するには:

Â

リージョンをタイムライン上の新しいポイントに移動する場合には、左方向または右方向にド

ラッグします。

Â

リージョンを同じ種類の別のトラックに移動する場合には、上方向または下方向にドラッグし

ます。

リージョンを移動すると、そのリージョンの左端か右端がタイムライン中の別のオブジェクト

の位置と揃ったときに配置ガイドが現れます。配置ガイドを使いたくない場合には、

GarageBand

」の環境設定の「一般」パネルで無効にできます。

リージョンを左に移動して、削除されたリージョンの隙き間を埋めることもできます。

リージョンを削除して後続のリージョンを左に移動するには:

1

削除したいリージョンを選択します。

2

「編集」>「削除して移動」と選択します。

同一トラック上にある後続のすべてのリージョンが、削除されたリージョンの長さ分だけ左に移

動します。

同じトラック内で

2

つのリージョンを重ねることはできません。別のリージョンと一部が重なる

ようにリージョンをドラッグすると、下になったリージョンは、上のリージョンの端まで縮めら

れます。あるリージョンが別のリージョンの上に完全に重なっている場合は、下になったリー

ジョンはそのトラックから削除されます。

タイムラインに新規のドラムかベースのループを追加し、次にそれをループさせて新しいリズム
グルーヴを作成してみてください。

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8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

リージョンのサイズを変更する

リージョンのサイズは、短くするか長くすることによって調整できます。リアル音源リージョ

ンとソフトウェア音源リージョンはどちらも短縮して、リージョンの表示部分のみが再生され

るようにすることができます。ソフトウェア音源リージョンを長くして、 リージョンの最初か

最後に無音部分を追加することもできます(ただし、リアル音源リージョンを長くすることは

できません)。

リージョンのサイズを変更するには:

1

リージョンの右端または左端の下半分の位置にポインタを置きます。ポインタがサイズ変更ポイ

ンタ(リージョンの外側を指す矢印が付いています)に変わります。

2

リージョンの端をドラッグして、リージョンを短くするか長くします。

リージョンを長くすると、リージョンに無音部分が追加されます。これは、リージョンのコピー

を複数作成するときに、それぞれが特定のビート数だけ持続するようにしたい場合に便利です。

参考:リアル音源リージョンは、元の長さを超えてサイズを変更することはできません。また、

複数のテイクを含んだリアル音源リージョンは右端からのみサイズを変更でき、左端からはサイ

ズ変更できません。複数のテイクを含んだソフトウェア音源リージョンは左に長くすることはで

きますが、短くすることはできません。

リージョンをループさせる

リージョンをループさせて、所定の時間繰り返すことができます。タイムライン上でリージョン

を延長してループさせると、延長した長さに相当する回数だけそのリージョンが再生されます。

リージョンをループさせるには:

1

リージョンの右端の上半分の位置にポインタを置きます。ポインタが丸い矢印の付いたループポ

インタに変わります。

2

再生を停止したいポイントまでリージョンの右端をドラッグします。プロジェクトを再生する

と、リージョンはこのポイントまで繰り返しループします。

リージョンをループさせるときに、リージョンの上下に、各繰り返しの開始ポイントと終了ポイ

ントを示す

V

字型矢印が表示されます。繰り返しの終了ポイントか、ループの持続時間内の任意

の位置までドラッグできます。

サイズ変更ポインタ

ループポインタ

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8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

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タイムラインに追加したドラムリージョンとベースリージョンをループさせてみましょう。ポ

ピュラー音楽では、通常、リズムパターンの長さは

4

小節の倍数にします。たとえば、多くのポ

ピュラーソングの

A

メロとサビは一般に

16

小節または

32

小節の長さになっています。

リージョンを分割する/結合する

タイムラインでは、リージョンを分割できます。リージョンを分割すると、先頭以外のポイント
からリージョンの再生を開始したり、リージョンの一部をタイムライン内の別の場所で使用した

りできるようになります。

1

分割したいリージョンを選択します。

2

リージョン内の分割したいポイントに再生ヘッドを移動します。

3

「編集」>「分割」と選択します。

選択したリージョンは、再生ヘッドの位置で

2

つのリージョンに分割されます。別のトラックの

リージョンが再生ヘッドの下にある場合でも、選択したリージョンだけが分割されます。複数の

リージョンを選択していて、それらが再生ヘッドの下にある場合は、選択したリージョンがすべ
て分割されます。ソフトウェア音源リージョンを分割する場合、分割ポイント上にある音はその

ポイントまでの長さに縮められます。

複数のリージョンを

1

つのリージョンに結合できます。結合するリージョンは、同じトラック上

で互いに隣接している必要があり、間にスペースがあってはなりません。

リージョンを結合するには:

1

リージョンが同じ種類で、同じトラック上にあり、互いに隣接していることを確認します。

2

結合したいリージョンを選択します。

3

「編集」>「結合」と選択します。

リアル音源リージョンを結合するときには、新しいオーディオファイルを作成するかどうかを尋

ねるダイアログが表示されます。新しいリアル音源リージョンでリージョンを結合するときに
は、

「作成」をクリックします。

録音からのリアル音源リージョン(紫色)は、リアル音源リージョンにのみ結合できます。ソフ
トウェア音源リージョン(緑色)は、ソフトウェア音源リージョンにのみ結合できます。ループ

から作成したリアル音源リージョン(青色)は結合できません。

プロジェクトをすばやく並べ替える

GarageBand

」のタイムラインには、アレンジトラックが含まれています。アレンジトラック

にアレンジリージョンを追加すると、イントロ、

A

メロ、サビなどといったさまざまなセクショ

ンをプロジェクトに定義できます。また、アレンジリージョンを移動したりコピーしたりすれば、
プロジェクトをセクション単位で簡単に並べ替えることができます。

アレンジリージョンを移動またはコピーすると、プロジェクトのそのセクションに含まれるすべ
てのトラックの内容が移動またはコピーされます。プロジェクトのそのセクション(マスタート
ラックも含む)にオートメーションカーブが含まれている場合には、コントロールポイントも移
動またはコピーされます。

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8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

アレンジトラックを表示するには:

m

「トラック」>「アレンジトラックを表示」と選択します(または

Command

Shift

A

キーを

押します)

アレンジトラックがタイムラインの最上部(ビートルーラの下)に表示されます。

アレンジリージョンを追加するには:

m

アレンジトラックのトラックヘッダ領域で小さなプラス記号(+)をクリックします。

アレンジリージョンを追加すると、そのリージョンは長さが

4

小節で、名前が「名称未設定」に

なります。

アレンジリージョンに名前を付けるには:

m

リージョンの名前をクリックして、名前を入力します。

アレンジリージョンを選択するには:

m

アレンジリージョンをクリックします。

Shift

キーを押しながらクリックすると隣接した複数のアレンジリージョンを選択できますが、隣

接していないリージョンを選択することはできません。アレンジトラックのトラックヘッダ領域

をクリックすると、すべてのアレンジリージョンを選択できます。

アレンジリージョンを選択すると水色で表示され、選択された部分に該当するプロジェクトのセ

クションがハイライト表示されます。

アレンジリージョンのサイズを変更するには:

m

目的のサイズになるまで、リージョンの右端をドラッグします。

アレンジリージョンのサイズを変更しても、タイムライン中の音楽には影響しません。

アレンジリージョンを移動するには:

m

アレンジトラックの別の部分にドラッグします。

アレンジリージョンをコピーするには:

m

Option

キーを押しながら、アレンジリージョンをドラッグします。

2

つの既存のリージョンの間にアレンジリージョンを移動またはコピーした場合には、そのリー

ジョンは既存のリージョンの間に挿入されます。その場合、後方に位置するリージョンは、挿入

されたリージョンが終了する位置まで(リージョンに含まれているすべての内容と共に)移動し

ます。これによって、歌の

A

メロ部分のような複数の似通ったセクションをすばやく繰り返し配

置できるようになります。

アレンジリージョンを空でないプロジェクトのパートに移動またはコピーした場合には、その

リージョンが入るように、右側にあるアレンジリージョンが右に移動します。

ここをクリックしてアレンジ

リージョンを追加します。

ここをクリックしてアレンジ
リージョンの名前を変更します。

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8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

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アレンジリージョンをタイムラインの空の部分に移動またはコピーすると、既存の最後のアレン

ジリージョンとドラッグしたリージョンとの間に、空のアレンジリージョンが作成されます。

ビートルーラのプロジェクト終端マーカーを超える位置にアレンジリージョンを移動またはコ

ピーすると、マーカーもリージョンに合わせて移動します。

アレンジリージョンを分割するには:

1

アレンジリージョン内の分割したいポイントに再生ヘッドを移動します。

2

「編集」>「分割」と選択します(または、コマンド+

T

キーを押します)

アレンジリージョンを結合するには:

1

アレンジリージョンが互いに隣接していることを確認します。

2

「編集」>「結合」と選択します(または、コマンド+

J

キーを押します)。

さらに、

2

つのアレンジリージョンを入れ替えることもできます。その場合には、タイムライン

中のそれぞれの内容もすべて入れ替わります。また、あるアレンジリージョンのすべてまたは一

部を別のアレンジリージョンと置き換えることもできます。

2

つのアレンジリージョンを入れ替えるには:

m

一方のアレンジリージョンを、アレンジトラック内の他方のアレンジリージョンの上にドラッグ

します。

アレンジリージョンを別のアレンジリージョンに置き換えるには:

m

コマンドキーを押しながら、一方のアレンジリージョンを他方のアレンジリージョンの上にド

ラッグします。

この方法でアレンジリージョンを別のリージョンに置き換えると、ドラッグしたリージョンの左

端以降の部分と重なった部分が置き換わります。

エディタで録音を編集する

リージョンはタイムラインで操作するほかに、エディタを使って編集することもできます。エ

ディタでは、各リージョンが顕微鏡のように拡大して表示されます。具体的には、リージョンの

名前の変更とトランスポーズ、リージョンのタイミングの補正、リアル音源リージョンのチュー

ニングの補正を行うことができるほか、リアル音源リージョンが元のテンポを維持するのかプロ

ジェクトのテンポに合わせるのか設定できます。この種の詳細な編集作業を行うためには、まず

タイムラインの下にエディタを表示させる必要があります。

エディタを表示するには:

m

エディタボタン(サウンド波形を切断するはさみのアイコン)をクリックします。

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チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

リージョンの名前を変更する

エディタでリージョンの名前を変更できます。リージョンに名前を付けておくと、リージョンの

録音日時、プロジェクト内での位置、意図した曲調などを思い出すのに役立ちます。

リージョンの名前を変更するには:

1

タイムライン上のリージョンをダブルクリックしてエディタで開きます。

エディタにリージョンの内容が表示されます。リアル音源リージョンの場合には、オーディオ波

形が表示されます。ソフトウェア音源リージョンの場合は、ピアノロール表示にリージョンの音

符が表示されます。

2

リージョンの上部に表示されている名前をダブルクリックして、新しい名前を入力します。

リージョンをトランスポーズする

リージョンをタイムラインに追加すると、リージョンのキーがトランスポーズされて、プロジェ

クトのキーと同一になります。ほとんどの場合、リージョンのキーはプロジェクトのキーと同じ

にします。また、リージョンを別のキーにトランスポーズすることもできます。プロジェクトを

一時的に別のキーに移調したり、特定のリージョンとプロジェクトのほかの部分との間に緊張感

(不協和音と呼ばれます)を与えたい場合には、この方法を利用できます。

リージョンをトランスポーズするには:

1

タイムライン内のリージョンを選択します。

2

「ピッチ」スライダをドラッグして、リージョンを上または下にトランスポーズします。

半音は、

2

つの音の間の最小単位です。

タイムラインにドラッグしておいたベースループの後に新しいベースループを追加して、それを

トランスポーズしてみましょう。

5

半音または

7

半音分上または下にトランスポーズするのが一

般的ですが、ここでは自由にトランスポーズして、気に入ったサウンドを探してみてください。

「ピッチ」スライダをドラッグ

するかフィールドに半音単位の

数値を入力します。

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チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

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リアル音源トラック内のリージョンのタイミングを補正する

リアル音源トラック内のリージョンのタイミングを補正できます。これが特に便利なのは、ト

ラック内のリージョンが、音程は正しいのにテンポがプロジェクトのリズムとぴったり合ってい

ない場合です。

タイミング補正を行うと、選択したトラック(自分で録音したトラックとループの両方)のすべ

てのリージョンが補正されます。ドラム、単音音源、和音音源を含むリージョンのタイミングを

補正できます。

リアル音源トラックのタイミングを補正するには:

1

タイムラインで、調整したいリージョンを含むトラックをダブルクリックして、エディタで開き

ます。

2

エディタで「タイミング補正」スライダを右方向にドラッグするとタイミング補正効果が大きく

なり、左方向にドラッグすると補正効果が小さくなります。

3

「タイミング補正」スライダの上のポップアップメニューから、選択した項目のタイミング補正

に使用したい基準音価を選択します。

場合によっては、タイミングを補正すると遅れが発生することがあります。たとえば、プロジェ

クトの再生中にスライダを動かした場合には、新しい設定が演奏に反映されるまでにわずかな遅

れが生じるケースがあります。また、録音中にトラックでタイミング補正が有効にされていた場

合には、再生を開始してから音が聞こえてくるまでに短い間が空くことがあります。そのため、

録音中はスライダを左に動かしてタイミング補正を無効にし、録音が完了してからタイミング補

正のレベルを設定するようにしてください。

「タイミング補正」スライダは、音楽の素材の内容によってはうまく機能しない場合もあります。

それは特に、値を大きくしたときに顕著になります。スライダを使った結果を注意深く聴き、最

も良い結果に聴こえる値に設定してください。

タイミング補正の量を最大量より少なく設定したい場合は、補正量を設定するときに「タイミン

グ補正」スライダを左方向にドラッグします。タイミング補正後の結果に満足できない場合は、

「タイミング補正」スライダを「切」までドラッグして、選択した項目を元のタイミングに戻し

ます。

ソフトウェア音源トラックのタイミングを補正する

ソフトウェア音源トラック内の項目のタイミングを補正できます。トラック内のすべてのリー

ジョンのタイミング、個別に選択したリージョンのタイミング、またはリージョン内の個々の音
のタイミングを補正できます。

リージョンや音を録音する前に「自動補正基準」スライダを設定してタイミング補正の基準音価

を選択しておけば、「

GarageBand

」で録音時にリージョンのタイミングが補正されます。

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90

8

チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

ソフトウェア音源トラックのタイミングを補正するには:

1

ソフトウェア音源トラックのヘッダをダブルクリックして、 エディタでトラックを開きます。

2

リージョンを補正するときは、トラック内で補正したいリージョンを選択します。個々の音を補

正するときには、エディタでそれらを選択します。

3

「タイミング補正」ポップアップメニューから、選択した項目のタイミング補正に使用したい音

価を選択します。

タイミング補正の量を最大量より少なく設定したい場合は、補正量を設定するときに「タイミン

グ補正」スライダを左方向にドラッグします。タイミング補正後の結果に満足できない場合は、

「タイミング補正」スライダを「切」までドラッグして、選択した項目を元のタイミングに戻し

ます。

リアル音源トラックのチューニングを補正する

リアル音源トラック内のリージョンのチューニングを補正できます。これが特に便利なのは、

「乗

り」やタイミングは正しいのに、音程が合っていないリアル音源リージョンを録音する場合です。

トラックのチューニング補正を行うと、選択したトラック(ループや自分で録音したトラック)

のすべてのリージョンが補正されます。チューニングが正確に補正されるのは、単音(モノフォ

ニック)のリアル音源リージョンの場合だけです。そのため、トラック内のリージョンに和音や

音程のない音が含まれていないようにする必要があります。

デフォルトでは、

「チューニング補正」スライダによって半音スケール(

12

音スケール)の最も

近い音程にチューニングが補正されます。プロジェクトのキー(マスタートラックの「トラック

情報」パネルで選択します)に含まれる音程にのみ補正されるようにするには、

「キーに限定」

チェックボックスを選択します。

リアル音源トラックのチューニングを補正するには:

1

タイムラインで、調整したいリアル音源トラックをダブルクリックしてエディタで開きます。

2

「チューニング補正」スライダを右方向にドラッグするとチューニングの補正量が増大し、左方

向にドラッグするとチューニングの補正量が減少します。

3

チューニングの補正をプロジェクトのキーではなく半音スケールに限定するには、スライダの下

にある「キーに限定」チェックボックスの選択を解除します。

補正した結果は、プロジェクトを再生すればすぐに聴くことができます。

「チューニング補正」スライダを高い値に設定すると、好ましくない結果になる場合があります。

スライダを使った結果を注意深く聴いて、最も良い音に聞こえる値に設定します。

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チュートリアル

6

:音楽をアレンジする/編集する

91

リアル音源リージョンの元のテンポとピッチを維持する

デフォルトでは、リアル音源の録音(紫色)とリアル音源ループ(青色)はタイムライン上でプ

ロジェクトのテンポとキーに従うようになっています。リアル音源リージョンが元のテンポと

ピッチを維持するように設定することもできます。

リアル音源リージョンが元のテンポとピッチに従うように設定するには:

1

タイムラインでリアル音源リージョンを選択します。

2

エディタを開きます。

3

「テンポとピッチに従う」チェックボックスの選択を解除します。

リージョンをプロジェクトのテンポとキーに合わせたい場合は、リージョンを選択して、

「テン

ポとピッチに従う」チェックボックスを選択します。

「テンポとピッチに従う」チェックボックスは、オーディオファイル(オレンジ色)か、「ワン

ショット」というタグの付いたリアル音源ループか、ソフトウェア音源リージョン(緑色)が選

択されている場合には使用できません。ソフトウェア音源ループをタイムラインに追加して、リ

アル音源ループが元のテンポを維持するように設定した場合には、ソフトウェア音源ループをリ

アル音源ループに変換することができます。

オーディオファイルと

MIDI

ファイルを読み込む

また、

AIFF

WAV

AAC

(保護された

AAC

ファイルを除く)、

Apple Lossless

MP3

の各形式

のオーディオファイルを、

Finder

からプロジェクトに追加することもできます。圧縮されたファ

イル(

AAC

MP3

のファイルなど)をプロジェクトに追加した場合には、圧縮された状態が維

持されるので、領域と時間を節約できます。

オーディオファイルを読み込むには:

m

オーディオファイルを

Finder

からタイムライン中のリアル音源トラック、または既存トラックの

下の空の領域にドラッグします。

オーディオファイルを既存トラックの下の空の領域にドラッグすると、新しい基本トラックがタ

イムラインに追加され、その新しいトラック内にオーディオファイルが配置されます。

MIDI

(「

Musical Instrument Digital Interface

」の略)ファイルをプロジェクトに読み込んで、

ソフトウェア音源トラックで使用することもできます。

MIDI

ファイルを読み込むには:

m

MIDI

ファイルを

Finder

からタイムライン中のソフトウェア音源トラック、または既存トラックの

下の空の領域にドラッグします。

MIDI

ファイルをタイムラインの空の領域にドラッグすると、新しいソフトウェア音源トラック

がタイムラインに追加され、その新しいトラック内にオーディオファイルが配置されます。

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9

92

9

チュートリアル

7

:ミキシングする/

エフェクトを追加する

GarageBand

」には、プロジェクトのミキシングや本格的なサウン

ドエフェクトの追加が簡単にできるツールが用意されています。

このチュートリアルでは、ミキシングとエフェクトの基本を学習しましょう。ここでは以下の方

法について学びます:

Â

プロジェクトのトラックをミックスしてサウンドのバランスを調整する

Â

マスター音量を設定する

Â