パネルにソフトウェア音源を追加できます。
このチュートリアルでは、以下の方法について学びます:
Â
ソフトウェア音源トラックを追加してトラック設定を変更する
Â
コンピュータキーボード、オンスクリーンキーボード、または音楽用キーボードを使用してソ
フトウェア音源を演奏する
Â
ソフトウェア音源を録音する
Â
ソフトウェア音源トラックから楽譜を表示、編集、印刷する
ソフトウェア音源の再生と録音は、ソフトウェア音源トラックで行います。録音した後であって
も、そのトラックの音源を変更することができます。最初に新規のソフトウェア音源トラックを
追加しましょう。
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
59
新しいソフトウェア音源トラックを追加するには:
1
トラック追加ボタンをクリックするか、「トラック」>「新規トラック」と選択します。
2
「新規トラック」ダイアログで「ソフトウェア音源」をクリックし、「作成」をクリックします。
「
Grand Piano
」音源が設定された新規のソフトウェア音源トラックがタイムラインに現れ、タ
イムラインの右側に「トラック情報」パネルが開きます。
3
「トラック情報」パネルの左側にあるリストから音源のカテゴリを選択し、右側のリストから音
源を選択します。
ソフトウェア音源トラックのヘッダが、選択した音源の名前に変わります。コンピュータに
USB
または
MIDI
キーボードを接続している場合には、 キーボードを演奏すればただちにソフトウェ
ア音源の音が聴こえます。外部キーボードがなくても、ミュージックタイピングキーボードかオ
ンスクリーンキーボードを使えばソフトウェア音源を演奏することができます。
このリストから音源の
カテゴリを選択します。
このリストから音源を
選択します。
60
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
ミュージックタイピングを使ってソフトウェア音源を演奏する
ミュージックタイピングを使えば、コンピュータキーボードでソフトウェア音源の演奏と録音を
行うことができます。ミュージックタイピングのウインドウが表示されている場合には、コン
ピュータキーボードの上部の列と中央の列を使用して音楽用キーボードの鍵盤と同じように演
奏できます。
「ミュージックタイピング」ウインドウを表示するには:
m
「ウインドウ」>「ミュージックタイピング」と選択します(またはコマンド+
Shift
+
K
キーを押
します)。
オンスクリーンキーボードが表示されている場合には、ウインドウの左側にあるミュージックタ
イピングボタンをクリックすれば「ミュージックタイピング」ウインドウに切り替えることがで
きます。
ミュージックタイピングを使用して演奏するには:
m
「ミュージックタイピング」ウインドウが開いている状態で、ミュージックタイピングのキーボー
ド上に表示されているキーを押して演奏します。
Â
コンピュータキーボードの中央の列にあるキーを押すと、
1
オクターブ半の範囲(
C
∼
F
)で
ミュージック・タイピング・キーボード上の「白鍵」の音を演奏できます。
Â
コンピュータキーボードの上部の列にある
W
、
E
、
T
、
Y
、
U
、
O
、および
P
のキーを押すと、
「黒
鍵」
(シャープとフラット)の音を演奏できます。
キーをオクターブ単位で上下に変更するには、以下のいずれかの操作を行います:
Â
キーを
1
オクターブ下げるには、
Z
キーを押します。
Â
キーを
1
オクターブ上げるには、
X
キーを押します。
Â
「ミュージックタイピング」ウインドウの上部に小さく表示されたキーボードをクリックして、
表示されているオクターブに移動するか、青色の長方形をドラッグします。青色の長方形は、
ミュージックタイピングの現在の音域を示しています。
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
61
ミュージックタイピングを使用して、演奏する音のベロシティレベルを変更するには:
Â
ベロシティレベルを下げるには、
C
キーを押します。
Â
ベロシティレベルを上げるには、
V
キーを押します。
ミュージックタイピングを使用して、演奏する音にピッチベンドを追加するには:
Â
音のピッチを下げるには、
1
キーを押します。
Â
音のピッチを上げるには、
2
キーを押します。
ピッチは、キーを押している間中ベンドされます。
ミュージックタイピングを使って演奏中の音を持続させるには:
Â
Tab
キーを押したままにします。
音は
Tab
キーを押している間中ずっと持続します。
Â
持続している音を止めるには、
Tab
キーを放します。
ミュージックタイピングを使用して、演奏する音にモジュレーションを追加するには:
Â
モジュレーションの値を上げていくには、
4
から
8
までのキーを押します。
3
キーを押すと、モ
ジュレーションが切になります。
設定したモジュレーションのレベルは、ほかのキーを押して値を変更するかモジュレーションを
切にするまで適用されます。
オンスクリーン音楽キーボードを使ってソフトウェア音源を
演奏する
オンスクリーン音楽キーボードを使って、ソフトウェア音源を演奏したり録音したりできます。
オンスクリーン音楽キーボードを表示すると、デフォルトでは
4
オクターブの範囲のキーが表示
されます。キーボードのサイズを変更すれば、最大
10
オクターブまで表示することができます。
オンスクリーン音楽キーボードを表示するには、以下のいずれかの操作を行います。
m
「ウインドウ」>「キーボード」と選択します(または、コマンド+
K
キーを押します)
。
「ミュージックタイピング」ウインドウが表示されている場合には、ウインドウの左側にあるキー
ボードボタンをクリックすればオンスクリーン・キーボード・ウインドウに切り替えることがで
きます。
62
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
オンスクリーン音楽キーボードで演奏するには:
m
キーボード上の鍵盤をクリックします。プロジェクトの再生中、停止中、または録音中にクリッ
クできます。
鍵盤の下の方をクリックすると大きなベロシティで音が演奏され(鍵盤を強く弾くのと同じで
す)、鍵盤の上の方をクリックすると小さなベロシティで音が演奏されます(鍵盤を弱く弾くの
と同じです)。
オンスクリーンキーボードには外部接続されたキーボードで演奏した音も表示されるほか、プロ
ジェクトを再生するときには選択されたトラックの音が表示されます。
キーボードを移動するには:
m
鍵盤の上方にある領域の任意の場所にポインタを置いてドラッグします。
キーボードのサイズを変更するには:
m
キーボードウインドウの右下隅にあるサイズ変更コントロールをドラッグします。
演奏できる音の範囲を変更するには:
m
鍵盤の左側または右側にある小さい三角形をクリックします。左側の三角形をクリックすると
キーが
1
オクターブ分下がり、右側の三角形をクリックするとキーが
1
オクターブ分上がります。
ソフトウェア音源を録音する準備をする
音楽キーボードでソフトウェア音源を録音する場合には、録音を開始する前に次の
2
つの点を確
認します:
Â
音楽キーボードがコンピュータに接続され、動作していることを確認します。
Â
ソフトウェア音源トラックを選択して、音楽キーボードを演奏するか、オンスクリーン音楽
キーボードで鍵盤をクリックするか、
「ミュージックタイピング」を使用して試奏してみます。
ソフトウェア音源の演奏が聞こえるはずです。
ソフトウェア音源を使って録音する
これで、ソフトウェア音源の録音を開始できます。一度に録音できるソフトウェア音源トラック
は
1
トラックだけです。
ソフトウェア音源を使って録音するには:
1
録音先のソフトウェア音源トラックのヘッダをクリックして、トラックを選択します。
2
タイムライン上で、録音を開始したいポイントに再生ヘッドを移動します。
3
録音を開始する前にメトロノームで
1
小節分のカウントを入れたい場合は、「コントロール」>
「カウントイン」と選択します。
また、ミュージックを挿入したいポイントの数ビート前に再生ヘッドを設定すると、目的のビー
トから開始しやすくなります。
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
63
4
録音を開始するには、録音ボタンをクリックします。
5
音楽用キーボードを弾くか、オンスクリーンの音楽用キーボードで鍵盤をクリックするか、
ミュージックタイピングを使用して演奏を開始します。録音が始まると、選択したソフトウェア
音源トラックに新しいリージョンが表示されます。
6
録音が終わったら、録音ボタンをもう一度クリックして録音を停止します。再生ボタンをクリッ
クすると、プロジェクトの再生が停止します。
録音後、新しく録音した部分を聴いて、仕上がりを確認できます。
新しい録音を聴くには:
1
タイムライン上で、新しいリージョンの開始ポイントに再生ヘッドを移動します(リージョンの
左端に合わせます)。
また、プロジェクト中の少し前のポイントまたはプロジェクトの先頭に再生ヘッドを移動すれ
ば、プロジェクトの流れの中で新しい録音を聴くことができます。
2
再生ボタンをクリックするか、スペースバーを押します。
ソフトウェア音源録音を結合する
サイクルリージョンを使ってソフトウェア音源を録音できます。サイクルリージョンを使ってソ
フトウェア音源を録音すると、デフォルトでは、リアル音源を録音するときと同じように、サイ
クルリージョンが繰り返されるたびに新しいテイクが録音されます。このデフォルトの動作は、
サイクルリージョンを使ったソフトウェア音源録音が
1
つのテイクに結合されるように変更でき
ます。これは、ドラムキットやほかのレイヤー化されたパートを録音する場合に特に有効です。
「
GarageBand
」でソフトウェア音源録音を結合するには:
1
「
GarageBand
」>「環境設定」と選択します。
2
「一般」タブで、「サイクル録音」チェックボックスをクリックします。
サイクルリージョンを使った録音については、
54
ページの「サイクルリージョンを利用して複
数のテイクを録音する」を参照してください。
再生ボタン
サイクルボタン
録音ボタン
64
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
演奏中に音名とコードネームを表示する
ソフトウェア音源を再生する際に、再生する音名とコードネームが「
GarageBand
」によって自
動的に表示されるように設定することができます。
再生中にソフトウェア音源の音名とコードネームを表示するには:
1
再生したいソフトウェア音源トラックのヘッダを選択します。
2
LCD
の左側にあるアイコンをクリックし、表示されるメニューから「コード」を選択します(ま
たはコードが表示されるまで
LCD
内の↑キーまたは↓キーを押し続けます)。
コードネーム(
「コード記号」とも呼ばれます)には、コードの基音の大文字、コードの性質(通
常、メジャーは「
ma
」
、マイナーは「
m
」
)
、付加された音程を示す数字(
7th
、
9th
、
sus4
など)
が含まれます。
スコア表示で作業する
ソフトウェア音源リージョンは、標準的な楽譜形式で表示して編集することができます。スコア
表示では、音符の編集やペダル記号の追加などといった音楽イベントの編集作業を行うことがで
きます。
Â
ソフトウェア音源リージョンを楽譜表示にする
Â
スコア表示の音価を選択する
Â
スコア表示で音符を追加する/選択する/編集する
Â
ペダル記号を追加する
Â
音部記号を変更する
Â
楽譜をプリントする
スコア表示について
ソフトウェア音源リージョン(録音したリージョンの場合も、ループから作成したリージョンの
場合もあります)は、エディタのグラフィック形式のピアノロール表示だけでなく、スコア表示
でも表示することができます。スコア表示では、リージョンの音程が音符として表示されます。
スコア表示では、そのほかにも、休符、五線譜、音部記号、拍子記号、調号、およびペダル記号
などが表示されます。楽譜に慣れていない方のために、これらの記号のいくつかについて以下で
簡単に説明しておきましょう。
Â
音符:音符は、符玉や符尾など、いくつかの部分で構成されています。符玉(音符の円い部
分)は、音符の継続時間(音符がどのくらいの時間続くか)を表します。継続時間の短い音符
(
4
分の
1
音符より短い音符)には旗が付き、これらの音符が連桁でまとめて記譜されること
もあります。以下の各音符は、それぞれ左側の音符の半分の長さになります(左から順に、全
音符、
2
分音符、
4
分音符、
8
分音符)。
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
65
Â
休符:演奏中に読譜するときには、音符そのものはもちろん、音符の間の休みの長さを読み取
ることも同じくらい大切です。音符間の無音状態は、休符として表されます。休符は、音符と
同様に、長さが異なると記号も異なり、短い休符には符尾が付きます。以下の休符は、それぞ
れ左側の休符の半分の長さになります(左から順に、
2
分休符、
4
分休符、
8
分休符、
16
分休符)。
Â
五線譜:音符が書かれる
5
本の水平線を五線譜または譜表と呼びます。五線譜の線は、グリッ
ドのように、高い音から低い音までの音の高さを表します。デフォルトでは、
「
GarageBand
」
ではピアノ譜のような
2
つの五線譜が表示されます。この楽譜では、ミドル
C
の音を中心(
2
つの五線譜の中間)に、
4
オクターブ以上の音程が表現されます。最低音の楽器を除いて、ほ
とんどの楽器とボーカルはこの範囲に収まります。
1
つの五線譜だけを表示するようにスコア
表示を変更することもできます。
Â
音部記号:各五線譜の左端にある記号を、音部記号と呼びます。音部記号は、五線譜の線が示
す音の範囲を表します。スコア表示の五線譜には、ト音記号とヘ音記号という最も一般的な
2
つの音部記号が使用されます。ト音記号とヘ音記号のどちらか一方を表示するようにスコア表
示を変更することもできます。
Â
調号:プロジェクトが
C
以外のキーの場合には、そのキーのシャープやフラットが音部記号と
拍子記号の間に表示されます。シャープはナチュラルの音よりも半音上がり(たとえば
C#
(
C
シャープ)は
C
よりも半音高くなります)、フラットは半音下がります(
Bb
(
B
フラット)は
B
よりも半音低くなります)。シャープの記号とフラットの記号は以下の通りです。最後の記
号は「ナチュラル」記号で、シャープまたはフラットを取り消します。
Â
小節線:
2
つの五線譜にまたがる垂直線は、各小節のはじまりを表します。
66
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
スコア表示には、標準的な楽譜記号のほかに、作業を簡便化する次の機能があります:
Â
デュレーションバー:各音符には、音符自体のほかにも音の継続時間(音が継続する時間の長
さ)をグラフィック表示するデュレーションバーがあります。
Â
ビートガイド:スコア表示では、ビートルーラには小節とビートだけでなく、ビートガイドも
表示されます。ビートガイドを使うと、音符の正確な時間的位置を確認できます。ビートガイ
ドは、各音符の上の小さなグレイの円またはドットで表示されます。音符を動かすとビートガ
イドも一緒に動き、音符の位置を示します。
ソフトウェア音源リージョンをスコア表示で表示するには:
1
タイムラインでソフトウェア音源リージョンを選択します。
2
エディタのヘッダ領域の上部にある「スコア」ボタンをクリックします。
楽譜では、音楽的な値(音価)に基づいて音符の位置が表現されます。音楽を実際に演奏すると
きには、ビートから少しずらして(ビートより前または後に)演奏して、さまざまな「乗り」を
表現することもあります。このような小さな相違は楽譜には表されません。
スコア表示では、
「
GarageBand
」によって一番近い位置に調整された音符が表示されます。エ
ディタの右上隅にあるタイムライン・グリッド・メニューから、音符の表示位置を調整する基準
となる音価を選択できます。この調整によって演奏のタイミングが変わることはありません。変
更されるのは表示だけで、少しタイミングのずれた音符が本来の位置に表示されるようになるだ
けです。
スコア表示の音価を選択するには:
m
エディタの右上隅にあるグリッドボタンをクリックし、タイムライン・グリッド・メニューから
音価を選択します。
スコア表示で音符を編集する
グラフィック表示と同様に、スコア表示でもソフトウェア音源リージョンの音符データとサステ
インペダル情報を編集できます。以下の編集作業を行うことができます
Â
音符を追加する
Â
音符を選択する
Â
音符の時間方向に移動する
Â
音符をカットする/コピーする
Â
音符のピッチを変更する
Â
音符のデュレーションを変更する
Â
音符のベロシティを変更する
Â
持続する音符へペダル記号を追加する
Â
音部記号を変更する
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
67
音符を追加する
音符の音価を選択し、エディタ上をクリックして音符を追加します。
音価を選択するには:
m
エディタのヘッダ領域にある「挿入」メニューから、目的の音価を選択します。また、
Control
キーを押しながら楽譜内の任意の位置をクリックすれば、音価を選択できます。
音符を追加するには:
m
エディタ上で、コマンドキーを押しながら音符を追加する場所をクリックします。
音符を選択する
スコア表示で音符を編集する前に、音符を選択する必要があります。
音符を選択するには:
m
符玉(音符の円い部分)をクリックします。複数の音符を選択したい場合には、
Shift
キーを押し
ながらクリックするか、音符を囲むようにドラッグします。
音符を移動する
エディタのグラフィック表示と同じようにして、スコア表示で音符のタイミングを調整すること
ができます。
音符のタイミングを調整するには:
m
音符を選択して、左または右にドラッグします。←キーまたは→キーを押して、選択した音符を
動かすこともできます。
音符を動かすとビートガイドが動き、音符の正確な時間的位置を確認するのに役立ちます。
音符をコピーする
スコア表示で、音符をコピーすることができます。
音符をコピーするには:
m
Option
キーを押しながら新しい位置に符玉をドラッグします。
「挿入」ポップアップメニュー
から音価を選択します。
68
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
音のピッチを変更する
スコア表示で、音のピッチを変更(トランスポーズ)することができます。
音のピッチを変更するには:
m
音符を選択し、上か下にドラッグします。↑キーまたは↓キーを押して、選択した音符のピッチ
を変更することもできます。
音符を動かすと、新しいピッチで音が鳴ります。
音の長さ(持続時間)を変更する
音符を選択すると、音符のデュレーションバーが表示されます。デュレーションバーを使うと音
の持続時間(音が演奏される長さ)を変更できます。
音の持続時間を変更するには:
1
音符を選択します。
2
デュレーションバーの右端を左方向(音を短くする場合)または右方向(音を長くする場合)に
ドラッグします。デュレーションバーは、グラフィック表示で音符と同様の働きをします。
音を削除する
プロジェクトに不要な音は削除することができます。
音を削除するには:
m
音符を選択し、
Delete
キーを押します。
音のベロシティを変更する
多くのソフトウェア音源では、音のベロシティによって音が変化します。グラフィック表示の場
合と同様に、スコア表示でも音のベロシティを変えることができます。
音のベロシティを変更するには:
m
音符を選択し、
「ベロシティ」スライダを左方向(ベロシティを下げるとき)または右方向(ベ
ロシティを上げるとき)にドラッグします。
ペダル記号を追加する
ピアノなどの楽器の楽譜には、サステインペダルの記号があります。サステインペダルを踏むと、
ペダルを放す(上げる)まですべての音が持続します。ペダルを踏む記号と放す記号を追加する
と、
「
GarageBand
」で音を持続させるかどうかを制御できます。
ペダルを踏む記号と放す記号を追加するには:
1
音価ボタンをクリックし、メニューからペダル記号を選択します。
2
コマンドキーを押しながら、楽譜表示エディタ上のペダルを踏む記号を付ける位置にポインタを
置きます。
3
マウスのボタンを押します。
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
69
そのポインタ位置にペダルを踏む記号が表示されます。マウスボタンを放すと、ペダルを踏む記
号の少し後の位置にペダルを放す記号が表示されます。
4
マウスのボタンを押したまま、ペダルを放す記号を付ける位置までドラッグします。
5
マウスのボタンを放します。
そのポインタ位置にペダルを放す記号が表示されます。
ペダルを放す記号を移動するには:
1
ペダル記号をクリックして選択します。
ペダルを踏む記号とペダルを放す記号が緑色になり、選択されていることが示されます。
2
ペダルを放す記号を新しい位置までドラッグし、マウスのボタンを放します。
音部記号を変更する
ソフトウェア音源トラックを楽譜として表示すると、デフォルトでは「ピアノ譜スタイル」でト
音記号とヘ音記号が表示されます。これは、音域の広いピアノやシンセサイザーなどの楽器に便
利な形式です。しかし弦楽器や管楽器のような一部のソロ(単音)楽器の場合には、ト音記号か
ヘ音記号のどちらか一方の五線譜しか使用しません。
スコア表示を変更して、ト音記号かヘ音記号のいずれかのみが表示されるようにできます。後で
それを、両方の記号が表示される「ピアノ譜スタイル」に戻すこともできます。
スコア表示の音部記号を変更するには:
1
スコア表示のヘッダにある音部記号(または音部記号と音部記号の間)をクリックします。
別の音部記号がメニューに表示されます。
2
メニューから新しい音部記号を選択してください。
ここをクリックして
別の音部記号を選択します。
70
第
6
章
チュートリアル
4
:ソフトウェア音源を再生する/録音する
楽譜をプリントする
ソフトウェア音源トラックは楽譜としてプリントできます。トラックを楽譜としてプリントする
と、標準的なレイアウトで、スコア表示で現在表示されている音価と音部記号と共にプリントさ
れます。プリントされた楽譜には、タイトル(プロジェクト名)
、テンポ、作曲者も出力されます。
ソフトウェア音源トラックの楽譜をプリントするには:
1
ソフトウェア音源トラックを選択します。
2
スコアをクリックしてトラックを楽譜として表示します。
エディタの右上隅にあるグリッドボタンをクリックして、スコアグリッドが正しい音価を表示す
る設定になっていることを確認します。
3
「ファイル」>「プリント」と選択します。
4
「プリント」ダイアログで、お使いのプリンタに合った正しい設定を選択して「プリント」をク
リックします。
トラックが楽譜としてプリントされます。ページの一番上にタイトルとしてプロジェクト名がプ
リントされます。テンポは左上にプリントされ、作曲者名(「
GarageBand
」の環境設定で設定
されている名前)は右上にプリントされます。それぞれの楽譜の行(五線譜と呼ばれます)の最
初の小節の上には小節番号がプリントされます。楽譜が
1
ページに収まらない場合には、各ペー
ジの底辺中央にページ番号がプリントされます。
7
71
7
チュートリアル
5
:
Apple Loops
を
追加する
「
GarageBand
」では、
Apple Loops
を使ってバックトラックやリズ
ムトラックをプロジェクトに追加できます。また、ループライブラリ
に
Apple Loops
を追加して、オリジナルの
Apple Loops
を作成する
こともできます。
「
GarageBand
」には数多くの
Apple Loops
が付属しています。
Apple Loops
は、さまざまな
ジャンルや、楽器、曲調の録音済み音楽フレーズで、自分のプロジェクトに追加することができ
ます。ループは切れ目のない繰り返しパターンとして録音されているので、それを継続(「ルー
プ」
)させればそのパターンを任意の長さの時間演奏させることができます。「
GarageBand
」プ
ロジェクトで
Apple Loops
を使用すると、 異なるキーや異なるテンポで録音されたループを自
由にミックスできるばかりか、それらをすべてプロジェクトのキーとテンポで再生できます。
現在のポピュラー音楽の多くは、繰り返しのリズムパターン(「グルーヴ」や「リフ」とも呼ば
れます)、特にドラムパートやベースパート、およびほかのバックパートを基にして作成されて
います。グルーヴベースのスタイルで音楽を作成する場合には、まずドラムのループを追加して
からベースやその他のリズムパートのループを追加するのが効率的です。こうすればプロジェク
トのリズムの「乗り」を決めることができ、曲の一部に異なるグルーヴが混入することも防止で
きるため、基本的なアレンジを構成できます。リズムパートが完成したら、ボーカルや音源を録
音してリードパートやソロパートを追加したり、ハーモニーを付けたりすることができます。
Apple Loops
を追加すれば、たちまちプロジェクトの曲調を決定できます。「
GarageBand
」で
は、希望にかなうループの検索やプレビュー、タイムラインへの追加といった作業が簡単にでき
るようになっています。
このチュートリアルでは、以下の方法について学びます:
Â
ループブラウザでループを検索しプレビューする
Â
タイムラインにループを追加する
Â